情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

twitterのトラブルと当事者の負担

例の件とも関係がありますが、基本的に一般論として聞いてください。
Twitter上のトラブルはまとめサイトやソーシャルブックマークや匿名掲示板等を経由してあっという間に共有されます。


それを見た人たちが、当事者にmentionを飛ばすわけですが、その量は大抵、個人の許容限界を超えます。
当事者が返信に要する時間や精神力は相当なものになりますし、無理をしたことで健康・精神状態が悪化することも珍しくありません。


渦中の人との対話は一対一コミュニケーションではなく、一対多コミュニケーションである、ということを念頭におくべきかと思います。
あなたがそのツイートを書くために必要な時間は数分かもしれませんが、相手は同時に100人に対応しているかもしれません。
返信を何百件も100件書くのは、時間的にも体力的にも、そして精神的にも大変です。


中には「悪いことをしたんだから大変な目に遭うのは自業自得」と考える人もいるかもしれません。
人対人のトラブルの場合「誰々さん」にこんなひどい事をしたあの人が罰を受けるのは当たり前という意見です。


しかし考えてみてください。
第三者に割くサポートコストが増大すればするほど、当事者同士の話し合いに使えるリソースは減ります。
第三者へリソースを割いた結果、「誰々さん」への対応が残念なレベルにまで低下することもあるわけです。


あなたの行為は本当に「誰々さん」の為になっていますか?
あなたの怒りをぶつけることを優先していませんか?
それは本当に今Replyを飛ばす価値がある情報ですか?
アドバイスをしたつもりで相手を疲れさせていませんか?


そういったことを考えた上で、mentionを飛ばすべきかと思います。


なお僕個人としては、当事者への一番のサポートは対立者を叩くことではなく、当事者の負担を減らす事だと思っています。
敵を叩くよりも、当事者がやらなければいけないメンドクサイことを引き受けたり、心的負担を減らす方向に動くほうが、上手く行く場合が多いからです。