情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

ブログがtwitterより優れているのは、炎上しにくさではなく、消火のしやすさ。

炎上する君


今時の炎上ってのは、Mentionタブが怒濤の返信や非公式RTで埋まることを指すんであって、それに比べたら、ブログなんてまず炎上しない! ブログに書けば、Twitterのように言葉が足りなかったとかあとで補足しても読まれないなどのようなことは回避できる。逆にTwitterで不用意な炎上を起こさないよう注意できるのだ。


Twitterで炎上しないためにブログに書くという防衛作戦 - ARTIFACT@はてブロ

僕はネット事件(特にデマ)の検証をよくやる人なので、ネット上で広がる炎上物件の消火に関しては、わりと経験があるほうだと思う。
その経験から言うと、炎上問題でブログがtwitterに比べて優れているのは「炎上しにくいこと」ではなく「炎上後の情報コントロールがしやすいこと」じゃないかな。
まずいこと言ったら場所がどこだって炎上しますよ。違いは対処のしやすさ。
ツイッター上で炎上に対処するのは特殊なノウハウが必要で、自力消火を出来る人はあまりいない。
誤情報をRTしている人に片っ端からMention飛ばして個別に修正しはじめたら末期症状で、次の日には大抵アカウント削除。
そういう光景よく見かける。

炎上物件を本人が消火するためには


1.経緯をわかりやすく説明して
2.嘘をつかず正しい情報を示し
3.自分が悪かったらさっさと謝罪する
4.余計な言い訳はしない。燃料追加しない。

というのが王道。

第三者が消火する時は(他人が消火可能なのは大抵デマの類に限るが)


1.経緯をわかりやすく説明して
2.公的(に近い)ソースを提示し
3.その情報の精度を正しく鑑定する


というのが基本。
どちらの方法も、ある程度の情報量が必要で、140字以内に収めるのは困難。

twitterの場合

複数ツイートを全部RTしてくれる人なんて少数派なので、twitterだけで必要な情報を全員に伝えるのは事実上無理。
対処できずにいるうちに、どんどん燃え広がっていき、ギブアップというのが典型例。


そんなことしている暇があったら外部にまとまった文章を置いて、そのURLを紹介する方法で修正情報を拡散したほうが格段に効率がいい。
この時、大元のツイートを全文引用しておくと、その問題に関心がある人が勝手にググッてきて、自分から拡散してくれるので自然消火しやすい。

ブログの場合

文頭に必要な情報を追記して消火可能。難易度はツイッターよりはるかに低い。

つまり

変なこと言ったら発火するのはブログもtwitterも一緒。
有効な消火活動をするためには、文字数制限がない場が必要なので、消火活動はブログでやるほうがいい。
両者の特性をうまく使い分けれないと、不幸になる。
という感じかな。
炎上を防止するためにブログに書こうよというより、炎上してしまったらブログに書こうよの方が正確じゃない?