情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

「「保育園を増やせ」はなぜ間違いか?〜政治がなすべき『保育産業革命』〜」(講師:フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏)の文字おこし その4

その1 その2 その3


この部分、音飛びが激しいため配布資料41pを引用しておく

待機児童問題解決の五つのステップ

1.子ども手当を一部バウチャーに

  • バウチャーは許可保育園制度から排除されてきた認可外保育施設に使えるように(イコールフッティングに近づく)

2.許可害保育施設ん参入が増加。許可保育園に出している補助金を徐々にバウチャー化
3.同時に保育所の配給制を「直接契約」も
4.同時に許可制を廃止。届出制にして、事後チェック体制を充実

  • 小規模から大規模など、多様な形態を許容

5.新規出店の際の設備投資貸付や、廃業時の園児救済スキーム等、法整備を行う


さてじゃあ日本で準市場というのを実現するためにはどうしたらいいのか、というところでですね、準市場を実現してそして供給ラインをきちんと最適化させて待機児童問題を解決しようというようなステップなんですけれども、まず私どもが考えているのがこの、1.ですね、子ども手当の一部をバウチャー化したらどうだろうかと、いうことを提唱しております。
そしてそのバウチャーをですね、2.今まで認可保育園にならなきゃ一円も補助金がもらえなかった、認可外保育園できちんと使えるというようにすることによって、認可外も認可と同じようにきちんと成り立つよ、というような仕組みにさせていくことによって、保育園に参入しようというようなインセンティブを増やしていくわけですね。こういうのをイコールフッティングというふうに言いまして、イコールというのは平等という意味ですね。フッティングというのは立ち位置という意味ですよね。認可と認可外というのはいまこういう立ち位置です。(右手を高く上げ、左手を低く下げている)かたや認可は毎年補助金がもらえて、かたや認可外は一円ももらえない。そうすることによってですね、どういうことが起きるかというと、認可じゃなきゃ成り立たないようなよね、というふうになります。
で、認可じゃなきゃ成り立たない、だけれども成り立たせなきゃいけなかったら、じゃあ利用者さんたちからもらうしか無いよね、といって利用料が高くなる。で、利用者さんからしてみたらですね、なんか同じ保育をしているのにかたや三万円、かたや一万円ってどういうことなの? というふうになるわけです。(音飛び)ということで競争が適切に働かない(音飛び)
で、認可外保育施設の参入が増加し(音飛び)認可保育所に出している補助金を徐々にバウチャー化させていって、そして認可外保育園でも使えるようにして(音飛び)というのを進めていきます。
さらにですね、現在配給制の仕組みを直接契約に、病院を自分で選べるように保育園も自分で選んでいく(音飛び、10秒近い)
同時に許可制を廃止し、届出制にします。だからといって質をないがしろにするということじゃなく、きちんと事後チェック体制を充実させていきます。
今はですね実際認可さえ取ってしまえは事後チェックというのはそんなに無いんですね、そういったものを(音飛び)いやいやむしろ事後チェックの方が大事ですよというような体制を作っていき、その中でですね、認可というような硬直的なものを、そうではなくて例えばおうち保育園のような小規模な仕組みから、あるいは認可のような大規模な仕組みなどもどれもいけるよねというようなことを(音飛び)させていきましょうということですね。
(音飛び)一首の規制緩和になってしまうので、(音飛び)同時にセーフティネットというものを両方作っていかなければなりません。例えばですね、新規出店の際のですね設備投資ってこれ重いんです。かなり施設でやるときには。そういった時にですね、低利子で貸しつけてくれるであるとか、あるいは廃業しなきゃいけない。保育園を廃業しようみたいな時にですね、さようならってなったらですね、親御さん達困っちゃうわけです。子どもも困っちゃうわけです。そんな時にきちんと、M&Aじゃないですけれども、合併してきちんと救えますよとか、誰も引き取り手がなかったら必ず行政が救ってあげて、しばらく預かってあげてそれで各園に割り振っていく、というような法的整備というのをきちんと行っていきましょう。
という様なステップが改革へのステップなんじゃないかなというふうに思っております。
えー具体的には今、第一ステップなので我々は新しい公共(不明)を事務局内で政策を作りまして、今わらしべ金という名前でこの一分をバウチャーにしようという形で総理に提案して、総理の方も検討しますというような明言してくれましたので今年中に自治体を選んで、このバウチャーシステムっていうのを一部やってみようじゃないかというような話になっております。
実現するかというのは鳩山内閣の運命と共にあるのでちょっとまだ分からないところがあるんですけれども、基本的にはそうした方向で行こうというふうに思っております。
で、最後に議員の皆様にお願いなんですけれども、まずですねおうち保育園に関しては私達が具体的にですねやりますので、というかやってますのでその有用性は実証いたします、証明します。
で、皆様の区でですね待機児童集中エリア、お困りであればピンポイントで展開していきますので、困っていたらぜひお声掛けくださいませ。我々が待機児童を解消に向けて(音飛び)同時に手を貸していただきたいのが子ども手当のバウチャー化にぜひご協力(音飛び)国会議員の方には国会で質問をしていただき、地方議員の方には自分のところの役所にですね、うちバウチャーやらないの? みたいなことをお声掛けしていただけるといいのかなというように思います。杉並や墨田、あるいは千代田区というのはですね、病児保育のバウチャーや、あるいは子育て応援券ということで、政策にバウチャーというものを導入しております。
で、一般の方々はブログやtwitterでですね、子ども手当はバラマキだなんていう意見に対してですね、いやいやいやいや、やりようによってはいけるよ、(バウチャーにすればいい)というようなことを説いていっていただきたいなぁというように思いますので、こうしたある種保育改革の普及啓蒙をですね、一緒に行っていただきたいな、というふうに思っております。
で、ほんまかいなという方は出典をいれておきましたので後でお調べいただければ、数字のバックデータ等は付いておりますので、ご覧になっていただきたいなぁというふうに思います。
以上、プレゼンはここまでとさせていただきたいと思います。皆さんの中で質問疑問あるいはご感想等々色々あると思いますので、これからは新しい公共スタイルで(音飛び)以上ひとまず終わらせていただきます。ありがとうございました。


cf 配布資料より出典
フランスでは保育所で預かる子どもより、保育ママが見ている子どもの方が4倍近く多い」
平成17年度 少子化社会白書より
http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2005/17WebHonpen/index.html

●「待機児童日本一の市である横浜市では、待機児童よりも定員割れが多い」
2009年9月25日 神奈川新聞記事より

●「こども手当の一部をバウチャーに。わらしべ金について」
http://www5.cao.go.jp/entaku/shiryou/22n5kai/pdf/100409_02.pdf

●今後の方向性としての「指定制」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/10/dl/s1030-11a.pdf

●株式会社の参入はたった2%
2010年2月16日 週刊ダイヤモンド
http://diamond.jp/articles/-/4854

●日本の保育ママはたったの993人
日本経済新聞 2009年1月30日付 夕刊
http://taa203.blog86.fc2.com/blog-entry-183.html

●東京23区待機児童ランキング
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2009/07/DATA/60j7f100.pdf

(質疑応答に続く)