情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

某政治家さんは、検索エンジンに画像の削除リクエストを送ったのだろうか?

最近、某政治家さんが、住所録やプライベートな写真を誤って公開していたとのことが話題になっていた。
公開された写真の中には親族児童の上半身裸の写真(保育園の運動会)が混じっていたりして色々あれなのだけど、まぁ公開範囲の誤設定位はよくある話だなぁと思いながら見ていた。
(よくあるとはいえ、このご時世に、保育所職員の旦那さんが園児のその手の画像を流出させたら、致命傷になりかねない失態だ)
しかしその後の対応が致命的にダメだったのが意外だった。


例えば、問題の画像群は某大手画像共有サービスを公開設定で利用していたことが原因で流出したわけだけど、非公開設定になってから数日経つのに、問題の画像群のオリジナルURLがいまだに検索エンジンの画像検索で引っかかる。
(サムネイルだけ表示で、クリックするとnot foundという状態)
もしかして、アカウントを非公開にしただけで、「検索エンジンへの画像の削除リクエスト」を送ってないのだろうか?
その場合、問題の画像のサムネイルは検索エンジン上に長期にわたって残る可能性がある。
(この手のリクエストは一日程度で反映されることが多いため、数日経過しても消えない場合は、削除リクエストを送っていない可能性が出てくる)


また、問題の児童について、某政治家さんは、流出発覚後に「個人情報同士を結びつけて、芋づる式に情報を引っ張り出すことが可能になるキーワード」を漏らしてしまった。
これが原因で被害児童が特定可能な状態になった。
(被写体が親族であるという発言は、本人のロリコン疑惑への反論としては機能するかもしれないが、被害児童の特定に繋がってしまう。本人にはメリットがあっても、被害児童にはデメリットの方が大きい)
その上、「周囲の人間を絞り込むことが可能になるキーワード」もツイートしていたため、親族だけではなく、下手したらその同級生も特定出来てしまう状態に……
こんな感じでどんどん被害が拡大していくのを見て、頭が痛くなってしまった。

公開範囲の誤設定までは、「うっかり」かもしれないけど、その後のチョンボ連続で被害が拡大していく様子をみるにつれ、ネットリテラシーや個人情報について基本的な対処方法を知らないんじゃないだろうか? という疑いが強くなった。
少なくてもこの辺について専門家と議論できる段階に達している人の対処とは到底思えなかった。