情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

スパムのコストは限り無くゼロに近い

スパムといえば迷惑メールですけど、あれは経済的にペイできるから成立しています。
メール送信処理を自動化し、どこかの無料レンタルサーバーにおいておけば手間も費用も限り無くゼロに近いコストでスパムメールを送信できるわけです。
で、元手がかかってないので99.9%の人が無視をしても0.1%の人が反応してしまえば、収益はプラスになるわけです。

はてブのbot

はてブのbotも迷惑メールと同様にコストがゼロに近くてリターンが存在するので、収益はプラスになります理論上は。
新着エントリー入りbotですがアルゴリズムは非常に簡単です。
「あるサイトの新着ブックマーク」か「あるサイトの新着エントリー」を一定時間毎に取得し、今までブクマされたことがないエントリーがブクマされていたら、アクションを起こすだけです。


このアクションの部分を「そのURLをブクマする」ように設定すれば、自動新着ブクマ化botになるわけです。
これを二匹用意しておけば、あるページがブクマされたら、100%新着エントリー入りすることが可能です理論上は。


この手のものは知識がある人ならば、数分で作れますし、ランニングコストもほとんどかかりません。
つまり、webプログラミングの知識がある人にとっては、コストが極めてゼロに近いわけです。
そして、はてブの新着エントリーの場合、入れば3桁のアクセスが保証されますから、リターンはあるわけです。


そういうわけで「対費用効果が薄いからはてブbotなんて意味ないよ」というのは成り立たないわけです理論上はコストゼロなんですから。


自動化してコストを下げれば0.1%をターゲットにしてもペイできるというのはアフィリエイトなんかもそうです。
例えば

という見え見えのアフィリエイトリンクを作成したとします。
これは僕がwikiやブログに使っているレンタルサーバーへの広告リンクですが、レンタルサーバーに関係がないこんな記事に貼っても殆どの人はクリックしないので、この手のリンクを毎回手動で本文中に張っていたら労力に見合わない結果になります。
企業なら赤字です。


しかし、ブログパーツ化してサイドバーに貼っておけば、設置コストがゼロに近づき、たまたまレンタルサーバーに興味がある人がやってきてクリックして収益が上がるだけでペイできるわけです。
Google Adsenseなんてそのタイプですよね。
あれは労力がかからないため、99%の人はクリックしなくても、残りの1%によってペイできる典型例です。

つまり

残念ながらはてブbotというのはbotであるがゆえに自動化できてしまい、ペイできてしまうわけです。
やるかやらないかは、経済的理由ではなく、道徳の問題になってきます。
もっともnanapiのブクマスパム疑惑について雑感。で書いたとおりに、ある程度固定ファンがいるサイトならば、スパムなんてしなくても勝手に新着エントリー入りするので、 あるレベルを超えたらbotによるはてブなんて無用になるとは思っています。