情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

はてなブックマークが怖い

いつものようにブログを書いていたら、はてなブックマークに補足されて炎上。ネガティブなコメントが山のように付きそれを読んでいるうちに精神状態が思わしくなくなり恐ろしくて仕方がなくなった、という話ではありません悪しからず。

何が怖いのか

はてなブックマークのトップページをみると最新の人気記事が表示されます。
表示形式は「タイトル」+「記事の書き出し」+「記事内で使われている画像のサムネイル」のセットです。


恐ろしいのはこのサムネイルが記事中で引用した「twitterのアイコン」を拾うことです。

こんな記事を書いたら危ない

1.文頭で犯罪についての報道を引用する
2.その件についての意見として誰か実写アイコンの人のつぶやきを引用する(見栄えが良いようにアイコン付きで)
3.その上で自分の意見を書く。


この記事がはてなブックマークtopでどう表示されるかというと
「書き出しは犯罪報道。タイトルも犯罪関連、サムネイルは事件に関係ない人のtwitterアイコン」
という形になるんですね。


で、犯罪関係のニュースの横に人物写真が貼ってあったら「この人が犯人だ」と勘違いする人多いですよね?
一般的な報道記事ではそうなっているからです。
だからこの場合、何も悪いことをしていない人の顔写真に凶悪犯というイメージが付加されてしまうわけです。
犯人と性別や年齢が一致するならば特にその傾向が強いと考えられます。
はてなブックマークは国内最大級のソーシャルブックマークサービスです。
この誤解は最悪の場合1万とか十万人単位の人に広がる恐れがあります。
いくらtwitterアイコンはapi経由での利用が許されているからといって、犯罪報道の横に自分の顔写真が掲載されたらすごい嫌ですよね。


で、僕が危惧しているのはこれを悪用すると、自分が嫌いなtwitterユーザーに対して意図的に嫌がらせができるのではないか?ということです。
しかも、新聞やtwitterを引用すること自体は問題ない行為なのでブログを書いた人が咎められることもないと。
はてブのホッテントリーなんてそうそう入ることはないだろう、という意見もあります。しかし

で紹介したように、はてなブックマークでは多重アカウントを利用したスパム行為をすることが可能で、それを利用すれば、色々できちゃうわけです。

なんでこんなことを思いついたかというと

なんでこんなことを思いついたかというと、この前ある社会問題について記事を書いたら、偶然これと似たような状況になったんです。
幸い取り上げた記事が犯罪報道ではなかったですし、報道されている方と引用した方の性別が異なっていたので引用した方が犯人視されることはありませんでした。
しかし一歩間違えたらえらいことになっていました。
その後、はてなブックマークのトップを見たけれどもうちの記事にアクセスしなかった人の脳内では「その人は事件の関係者だ」と思われている可能性がある、ということに思い至って、最近すごい不安だったんです。
で、はてなにサムネイルの削除申請をしたついでに「ソーシャルメディア上でサムネイルに写っている人物は事件の関係者とは限らない」ということを周知する目的でこのような記事を書いた次第です。
仮にはてブがこの問題に対応したとしても、類似機能を使った他のサービスにおいても同じ問題は起こりうるので、twitterアイコンとサムネイル不一致についての知識はシェアしておいたほうがいいだろうという判断です。

対策

この手のサムネイル生成スクリプトは基本的に記事内の最初の画像を拾ってサムネイル化します。
ですから、記事の最初にデコイとしてアイキャッチ画像を入れることでこの問題を回避できる。そう思っていたんです。
でも、なぜか挙動が安定しないわけです。
どうすれば回避できるんですかねこれ。

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