情報の海の漂流者

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谷垣総裁の「つぶやきません、勝つまでは」についてメモ

時事ドットコム


「つぶやきみたいなことはあまり好きではない」。自民党の谷垣禎一総裁は7日の記者会見で、会員制登録サイト「ツイッター」で「つぶやき」と称される短文投稿を始めた鳩山由紀夫首相をこう皮肉った。
 ツイッターの文章は140字以内に限られ、「身辺雑記」以上のことを記すには向かないとされる。このため、谷垣氏は「物を言うときは論旨明快に言いたい。(自分は)ごまめの歯ぎしりのようなことを載せようとは思っていない」と宣言。ブログについても「時間的なゆとりがなく、考えていない」と語るなど、夏の参院選勝利に向けてまい進する姿勢を強調した。

時事ドットコム:つぶやきません、勝つまでは=谷垣氏、鳩山首相に皮肉


この、つぶやきません勝つまではという縁起が悪いセリフ、実際に谷垣さんが発言したのだろうか。
太平洋戦争中の日本は、これをスローガンにして戦い、ぼろ負けしたわけだが……
とりあえず自民党のサイトにテキスト版が置いてあるので確認してみよう。

【Q】ツイッターについて、総裁はどのようにお考えですか。総裁はツイッターを書くお考えはありますか。
【A】こういうものは、好きな方と嫌いな方がいらっしゃいます。私は好きでも嫌いでも、やったことがないのでわかりません。ただ、私は自分の性格として、つぶやきみたいなことを言うのはあまり好きではありません。やはり論旨明快に言いたいと思っていますので、ツイッターはよくわかりませんので、つぶやきみたいなものだというのであれば、これはつぶやきの好きな方にやっていただければ足ることで、(ことわざで言うところの)ごまめの歯ぎしりのようなことをツイッターに乗せる気はありません。

【Q】鳩山首相はAmebaでブログを始めましたが、谷垣総裁は始めるつもりはありますか。
【A】いろいろなことがありまして、なかなかそういう時間的余裕がないのが実情でして、今のところ具体的に考えていません。

谷垣禎一総裁 定例記者会見[1/7]


該当発言見つからず。
自民党のテキスト版はいつも要約なので、youtubeの動画から、該当部分を文字に起こしてみよう。

こういうもの好きな方嫌いな方、あるんですよね。
私は好きでも嫌いでも――やった事ないからわかりません。
ただ、私は自分の性格としてですね、つぶやきみたいなことをいうのは、あんまり好きでは、有りません。
やはり、ものを言う時には論旨明快に、いいたいと思っておりますので、twitterというのは良くわからないのですが、つぶやきみたいなものだと、いうんであれば、それはつぶやきが好きな人に、やっていただければ足ることであって、ごまめの歯ぎしりのようなことをTwitterに載せようとは、私は思っておりません。

これはまぁ、谷垣総裁、Twitterについて本当にわかってないんだなという印象。
(Twitterの発言はつぶやきと称されているが、実際はワールドワイドに発信されている)
でもやはり、該当発言見つからず。

cf ごまめの歯軋りについて

このごまめの歯ぎしりについて、朝日新聞は、ことわざではなく、河野太郎さんのことだと解釈をしている。


自民党の谷垣禎一総裁は7日の記者会見で、鳩山由紀夫首相がウェブサービスの「ツイッター」を始めたことを「つぶやきは好きな方にしていただければ足ること」と皮肉り、自らは「つぶやかない」と宣言した。

 谷垣氏は、「自分の性格としてつぶやきを言うのはあまり好きではない。ものを言う時は論旨明快に言いたい」と述べた。「ブログはやらないのか」と問われると、「時間的ゆとりがなく、具体的に考えていない」と答えた。

 自民党では、党総裁選で谷垣氏に挑んだ河野太郎衆院議員や山本一太参院議員のブログが知られているが、谷垣氏はこれも「(河野氏のようなことを)ツイッターに載せようとは思っていない」とばっさり。ちなみに、河野氏もブログで「僕はツイッターをやるつもりはない」と語っている。(冨名腰隆)

asahi.com(朝日新聞社):「私はつぶやかない」 自民・谷垣氏、反ツイッター宣言 - 政治


なぜごまめの歯ぎしり=河野太郎さんという解釈が成り立つかというと、河野さんのブログ(とメルマガ)のタイトルが「ごまめの歯ぎしり」であるからだ。


【cf】河野太郎公式サイト | 河野太郎ブログごまめの歯ぎしり


総裁の発言が、「河野さんのブログみたいなこと」を指すのか、「ことわざのごまめの歯ぎしり」を指すのか、解釈が分かれるところだ。

まとめ

つぶやきません勝つまではという、縁起が悪い発言、結局総裁の発言内には見られなかった。
これは時事ドットコムが付けた釣りタイトルなのだろうか?