情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

参院選挙でワタミ渡邉美樹氏を落選させるのは無理そうだからせめて追求してくれそうな人に投票しようかなと

的な話題について。
僕は2011年の都知事選挙に渡邉氏が出馬した時にブラック企業に未来を託したくはない。という記事を書いているように、明確に反ワタミ派なんです。だから今回比例はブラック企業問題を重視して投票しようかなと思っています。

(top画像: スモールデザイン製 和民 Tシャツ)
なるべくならば渡邉美樹氏に議員になって欲しくないんだけど、ぶっちゃけ今の情勢で全国的に知名度がある人が自民党から出馬して、落選するのか?っていうと……しないだろうなぁと思うんですよね。
たから氏の当落の問題は現段階で半分諦めていて、当選してしまった後にしっかり追求してくれそうな人や党へ投票するとか、せめて渡邉美樹氏擁立が党の得票的に赤字になるような結果になるように動き、今後に備えるとか、そういうことを視野に入れて投票先を選んでいます。
今回の選挙で渡邉美樹氏を公認したことが自民党の得票にプラスに働いた、というデータが出ちゃったら、今後も似たようなタイプの人がバンバン公認され、政治家になっていく未来が待っているわけで、それは避けたい。
となると、比例で自民党以外の政党に投票することは確定。
後はブラック企業問題に取り組んでくれそうな人はだれなのかな、日和らずに追求してくれる党はどこなのか?という話に。

人と実績で選ぶ場合

国会会議録検索で「ワタミ or 和民 or 渡邉美樹」と検索した限りにおいて、過去数年の間に国会でワタミの労働問題を名指しで問題視した参院議員はみんなの党の川田龍平氏と日本共産党の田村智子氏の二人である。
この内、田村智子氏は2010年当選なので今回は出馬しない。川田龍平氏は今回比例区で出馬している。

党で選ぶ場合

民主党は2011年の都知事選挙において、渡邉美樹氏に推薦を与えている。日本維新の会は少し前まで渡邉美樹氏をブレーンに迎えていた。みんなの党については自民党参院議員でジャーナリストの有田芳生さんのブログにこんな記述がある

2月15日(火)「ワタミ」の渡辺美樹氏が東京都知事選挙に立候補する。そもそも9日にみんなの党が擁立と報じられた。党幹部は「検討中」と発言。しかし渡辺氏は「多くの方から都知事選に出たらという出馬要請は過去にたくさんあった。ただ、みんなの党をふくめ、出馬に関して他人に相談したり、支援要請した事実は一切ございません」と否定。この発言には背景がある。擁立の話は進んでいたのだ。ところが情報が漏れた。渡辺氏にすればみんなの党サイドから流れたと判断。そこで否定コメントを発表。実はみんなの党の側にも問題が生じた。渡辺氏を擁立との情報が報じられてから、支援者から渡辺氏を擁立するならみんなの党を支持しないとの抗議が数多く寄せられたのだ。
有田芳生の『酔醒漫録』: 渡辺美樹(ワタミ)氏と「みんなの党」の駆け引き

ちょっと微妙な感じである。
やはり、ブラック企業問題をちゃんと追求してくれることだけを考えると、第一候補は共産党だろうか。多分あそこはブレない。
参考 過去1ヶ月に新聞赤旗が取り上げたワタミ関係記事

そういうわけで、今のところ比例は党で選んで「共産党」もしくは人で選んで「川田龍平」と書こうかなと考えている。

参考

183 - 参 - 厚生労働委員会 - 15号平成25年06月20日

川田龍平君 また、若年層の不安定な非正規雇用者の実態、そして野宿者などの実態をきちんと認識されているかも併せて確認させてください。
実際に私の事務所に寄せられた相談でも、ワタミで働いているが、ほとんど休まず働き続け、店の冷蔵庫の横で仮眠を取ってまた働いてという状況が続いて、過労で何もやる気が起きなくなり、退職せざるを得なくなった若者。あるいは、クロネコヤマトの深夜の倉庫作業をしているが、二か月契約すると契約が終了し、次に働くためには一か月休みを空けて再度契約というふうにして社会保険に入れない仕組みになっていて、その一か月はどう生活していけばよいのかといった相談も来ます。また、実家があるが親と絶縁状態で、友達の家を転々とした挙げ句に河川敷に住むようになった女性、そうした方々がたくさんいるということを認識しておられるのか、お答えください。
このような人々にとって、安倍政権のいう成長戦略は本当にむなしく、欺瞞的に響くのではないでしょうか。国栄えて民苦しむでは、本当の先進国と呼べるのでしょうか。私たちが望むのはそのような国でしょうか。人々が安心して暮らせる国こそ美しい国であるのに、外国に行って大盤振る舞いを約束し、華々しい経済政策をぶち上げ、当の国民は惨めに餓死するような国では、まさに本当に目を覆いたくなるような醜い国そのものではありませんか。棚田や富士山が幾ら美しいといっても、このような醜い国は私たちに誇りをもたらしません。
国とは一体何のために存在するのかということです。国際的にいい格好をするために、株価を上げるため、金持ちを富ませるために、そういうビジョンしか日本は持っていないのではないか、国民にそんな薄ら寒い感想をもたらすことなく、厚労省こそが国民自身の足下の労働条件、社会保障、健康、こうした美しい国をつくる基礎とも言える大事な部分を担っているとも言えると思います。また、こうした基礎ともいうべき安全のセーフティーネットがしっかりと張られている安心感の上に、国民は十分に果敢に競争の中で切磋琢磨し、思い切った冒険をして、イノベーションを進める人材を傑出させることもできると思います。生活保護それ自身が投資としても機能し得ると言えると思います。
よく知られた話ですが、ハリー・ポッターの作者J・K・ローリングは、イギリスで歴史上最も多くの報酬を得た作家としてエリザベス女王よりもお金持ちですが、第一作の「ハリー・ポッターと賢者の石」を書く前は、離婚した傷心のシングルマザーとして生活保護の受給者だったのです。彼女が今の日本にいたら、つまり彼女がうつ病のとき、水際作戦でプライドを傷つけられ、申請書を書いてきてくださいと言われ、働けと言われ、カフェで小説を書くことを非難されていたら、膨大な印税による所得税を日本の国は得ることがなかったとほぼ言えると思います。彼女の資産は一千二百十億円とも言われ、本のみならず映画や関連商品など、まさに雇用も産業も生み出したわけです。
成長戦略というのは、まさにこうした人生のたまたま不運に見舞われた人が再起でき、能力を発揮でき、チャレンジできる制度、それがあってこそのことです。イギリスは彼女の能力を引き出したこの制度を誇っていいと思います。文明国の成長戦略とは、開発独裁国家のように、国のエリートが決めた計画経済的な政策で上からもたらされるものではない、教育を受けた国民が人生の不運に負けない、制度の力を借りて多様な能力を生かしていける、そうした社会的な基礎を持った社会であってこそ花開くもののはずです。
厚労省としてのプライドを懸けて、日本がたまたま不運に見舞われただけの人たちをどん底まで突き落とすという恐ろしい醜い国になることをどうか阻止していただき、国民一人一人を新しい成長をもたらす多様な能力を引き出すための財産とできるような、社会的な基礎を形作る大切な成長戦略の中核ともなるような仕事を誇りを持ってしていただきたいと思いますが、大臣、いかがでしょうか。
参 - 厚生労働委員会 - 15号平成25年06月20日

[002/023] 183 - 参 - 厚生労働委員会 - 14号平成25年06月18日

田村智子君 長時間労働も、実はこれでぼろぼろになって働けなくなるような、うつ病を発症するとか、こういう問題が多発をしていまして、やはり将来の無年金、低年金につながるような問題なんですね。
私、特に今長時間労働で若者を使い捨てるブラック企業ということが話題になっているだけに、その具体の事例についても一点指摘をしたいんです。
居酒屋チェーン、ワタミの創業者、ワタミの渡邉美樹社長が自身の公式ホームページで、ワタミはブラック企業ではないと、こう述べています。その中で、時間外労働は月平均四十五時間までと決め、昨年は月平均三十八・一時間だから問題ないというふうに言っているんですね。でも、大臣告示というのは、平均四十五時間じゃないですよ。上限月四十五時間超えちゃいけないと言っているわけです。月三十八時間だったら、これ十二倍すると年間四百五十六時間ですよ。大臣告示を百時間近く上回ると。これは、ホームページで大臣告示をゆがめて、長時間労働を開き直っている。厚労省として指導が必要だと思いますけれども、いかがでしょうか。
183 - 参 - 厚生労働委員会 - 14号平成25年06月18日

○副大臣(桝屋敬悟君) 個別の話を申し上げるのは差し控えたいと思いますが、今委員から御指摘がありましたように、労働者を使い捨てにするような劣悪な雇用管理を行ういわゆるブラック企業でございますが、賃金不払等の労働基準法の違反、あるいはパワハラの問題がしばしば指摘をされているところでございます。
厚生労働省としては、いつもお答えしておりますが、労働基準法などの違反が疑われる企業には調査に入りまして、重大又は悪質な法令違反については厳正に対処するなど取り組んできたところであります。
指導監督を行う事業場は、時間外・休日労働協定、三六協定届け等に記載された労働時間の状況や、あるいは労働者からの申告、相談など、種々の相談を基に、長時間労働が行われており、労働基準法違反の疑いがあるなどの問題があると認められる事業場を選定して、指導監督を行っているところでございます。特に、過重労働が疑われる事業場への重点的な監督指導を労働基準監督署に改めて徹底するなど行っておりまして、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと考えてございます。
183 - 参 - 厚生労働委員会 - 14号平成25年06月18日

田村智子君 これは正社員でワタミで働いていた方が、我が党の東京都委員会の雇用と就活対策室に実態をお話ししたいといって訴えてこられたんです。資料を見たら、時間外労働八十時間超える月がありました。四十五時間以上という月は二年間で六か月に及びました。年間で四百八十時間超の残業、割増し賃金払われていても、重複等調整というよく分からない項目で数万円が差し引かれて、結局二十二万から二十三万円程度の賃金にしかならないという実態なんですよ。
ワタミは、二十六歳の女性が就職二か月で自らの命を絶って、今年二月、過労自殺として労災認定されています。月百四十時間、二か月で二百二十七時間の時間外労働と。休日も、渡邉氏が書いた著作の学習を強いてレポート提出を求めると。これ今も続いているというんですね。これ、私取り上げたのは、この渡邉氏は自民党参議院比例区全国支部長と、こう大きく打ち出されているわけですよ。これでいいのかということなんですね、このホームページ。大臣、一言見解を伺います。

183 - 参 - 厚生労働委員会 - 14号平成25年06月18日