そもそも君は経済学の基本概念である機会費用を理解しているのか?
【問題】
酒井法子のコンサート・チケットが無料で手に入ったとする。
転売は出来ない。
同じ夜に工藤静香のコンサートもあり、どちらかにいきたいと考えている。
工藤静香のチケットの定価4000円だが、ヤフオクで5000円までなら出すつもりだ。
(つまり、5000円以上ならば予定が無くても工藤静香のコンサートには行かない。)
どちらにいくにしても、これ以上の費用はかからないとする。
このとき、酒井法子のコンサートに行く事による機会費用はいくらだろうか
- 0円
- 1000円
- 4000円
- 5000円
さて、どれが正解か、分かるだろうか?
問題の出典とか
これは『日常の疑問を経済学で考える』のp21〜22の例を日本に置き換えたものだ。
- 経済学を履修した事がある大学生270名の正答率は7.4%
- 経済学を履修していない学生88名の正答率は17.2%
- アメリカ経済学会の経済専門家199名の正答率は21.6%
であったという。
経済学を履修している学生の正答率よりも、履修していない学生の正答率のほうが高い。
中途半端に知識があると、かえって間違えてしまうというのは面白い話だ。
ちなみに僕は「大学の一般教養で経済学を履修」しているが、正しい答えを出す事ができなかった。
『日常の疑問を経済学で考える』は日常の疑問について(無理やり)経済学的に考えるというテーマの本。
一つ一つの話が分かりやすく大変面白かった。
難易度としては『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』と同程度。専門的知識が無くても分かりやすい。
経済学的思考とはどのようなものか?というのが理解できた気がする。
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子どもも興味をもちました。その時々、人それぞれで便益が違うから、世の中は難しくもあり、面白くもある
読み物として楽しめた
アメリカの経済学徒の常識のレベルとは
日本でこういう講義をする経済学の先生はいるのか?
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