情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

ネット上に「普通の若い女性」が「普通」に存在するということが感覚的にピンとこない

いまはもうネットに接続することが特別でも何でもない普通の行為になっているということを頭の中では理解している。
それでもインターネットを利用する人が少数派で、利用者の男女比が決して1:1ではなかった前世紀の感覚がなかなか消えない自分がいる。
どうも僕にはその辺の女の子がネット上に普通に活動するということがピンと来ないのだ。


毎日普通に外出するだけでその辺の女子小中学生が、スマホやゲーム機で普通にネットに接続していることが当然のように目に映る。
このことから僕の古い認識が間違っていることは、明白なのだが……


僕が今現在参加しているはてなというウェブサービスの男女比が偏っていることも原因の一つかもしれない。
それに、ネットを利用はじめたころに参加したコミュニティの数少ない「女性ユーザー」の中にネカマの人が相当数混じっていたことも大きいと思う。
僕の古い友達の中にはウルティマ・オンラインやラグナロクオンラインでネカマをしていた人がいっぱいいるし、その内の一人は出会い系サイトのサクラバイトに手を染めプロネカマになった。
そういう経験から、目立つ「女性ユーザー」の中の人は高確率で男なんじゃないかと疑う癖がついてしまった。

加えて、数少ないリアル女性ユーザーの中には出会い目的の男性ユーザーからのしつこい接触を避けるために性別を隠して活動をしている人が相当数いたことも関係があるかもしれない。
女性に見える人はネカマに見えて、女性に見えない人は女性に見えないのだから、僕はネット上の知らない人を基本的に男性と認識してしまうのだ。

ネットを始めて数年後の1990年代後半頃、僕はこの認識をかなりこじらせていた。
ネット上には基本的に女性は存在しない (と考えて行動するほうが処世術的には正しい) と思っていたと記憶している。

その後、僕が所属していたグループが女性グループとコミケにおける協力関係を結んだり、一時期少女小説はまってファンサイトをウロウロした結果、男女にかかわらずオタクの人はネットやってるんだなぁというレベルまで、僕の認識は回復した。
コミックマーケットでは2日目に女性向けのサークルが多数参加し、3日目に男性向けのサークルが多数参加するため、2日目に僕らが同人誌購入の手伝いをし、そのかわり3日目は手伝ってもらう、という協力関係がうまく機能した。
女性向けサークルの長い列の中、ほとんど全員が女性で男性は自分一人、みたいな経験はかなり印象的で、少なくてもネット上にオタクは男女問わずいっぱいいるんだなぁ、という現実が実感できた。
(実のところ、コミケ参加者は男性より女性のほうが多い)

しかし、その後の状況の変化――スマホ等が普及してきて、普通の人々がどんどんネットに参加してきて、必然的に男女比もイーブンに近づいた状況――が未だに頭のなかでしか理解できないでいる。

パソコンの前に座っていると、その辺の「普通」の若い女性が普通にネットをしていることが、中々イメージ出来ない。
(電車の中で繰り返し目撃したことから、パズドラをやっているところまではイメージできるようになったのだが……)
加えて日々流れてくる情報がその感覚を補強する。

facebookで友だち申請してくる「美女・美少女」が本当にアイコンそのまんまの女性であるとはどうしても思えないし
2chのどこかの板の「可愛い奥様」はヒゲが生えている気がしてならない。
それに、どこかのソーシャルブックマークから流れてくる匿名ダイアリーの増田女性は、埼玉のおっさんにしか見えないのだ。

うーん。ここまで書いて改めて思う。僕が身をおいているネット環境が偏っているのが原因っぽい。