情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

青二才氏の同人誌は全然マシな部類じゃないかなと思う

↑増田の記事タイトルの数字の表記が全角数字と半角数字で統一されてない。というツッコミはともかく、ぶっちゃけ初同人なんてこんなもんだよ。
もう時効だと思って言うけど、僕が以前僕が関わったコピー本なんて、ゲスト原稿のミステリ短編の最後の2ページが落丁していたことに気がつかず、オチが分からない状態で頒布してしまった。あれの読者は未だに犯人が誰か知らないだろう多分。それに比べたら青二才氏の本の方がどう考えても上等である。
自分自身の過去のやらかしを思うと、青二才氏の同人誌をばかにすることなんて決してできない…… というかブコメの人たちはデビュー本爆死を馬鹿にするといろんな人に誤爆するからやめたげてくださいほんとに。言わないだけで黒歴史ある人結構いるはずなんで。


僕は創作において何か一つ作品を完成させ、形にするというのはすごく意味があることだと思っている。ゼロとイチの差はほんとうに大きい。
過去に一冊でも同人誌を完成させ、それに誰か一人でもお金を出した人がいて、一度以上完読した人がいる。それは明らかにステップアップだと思う。
青二才氏はあの日「自分の作品を売ってお金をもらった経験がある人」にランクアップしたのだ。


それと時々、僕がどういうジャンルの同人やっていたのかを聞かれるので簡単に書いておくと、評論系の島とかでここのブログ記事と大差がない内容の同人誌をひっそりと出していた感じ。
身内以外で10冊も出ればその日はとても気分よく帰れる程度のピコ手。10冊行くときは基本的に、隣が人気サークルで、そこに寄った人たちがついでに冷やかしてくれた時など、外部要素がプラスに働いた時くらいだった。

この記事なんかは友人の同人誌に寄稿するつもりだったゲスト原稿を改稿したものだが、多分即売会にもっていったら10冊も売れなかっただろう。友人も超ピコ手だったし。
ところが、そのピコ手原稿にちょっと手を加えてブログに載せたら累計で6桁近く読まれる記事となってしまった。媒体変えるだけでこんなに変わるものなのかと、すごいびっくりしたのを覚えている。


そして、他の媒体でかけば何千倍もの人に読まれる可能性があると知った時、心がポッキリ折れてそれ以上同人活動を続けることができなくなってしまった。
自分としては、不人気でほとんど人が来ない午前中の島中で、椅子に腰掛けて隣のサークルの新刊を読みながらまったりと過ごす時間が大好きだったつもりだったんだけど、実はそれは強がりだったと気がついてしまった。本当は自分の本が全然売れないことに相当ストレスが溜まっていたらしい。

あの記事がホッテントリーに入って以来、申込用紙を埋める気力がまったく出なくなって同人は休業中である。