経済的理由の中退は最少に 無償化が効果、私立高調査
経済的理由で2010年度に私立高校を中退した生徒は1校当たり0・44人だったことが27日、全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)の調査で分かった。09年度の0・71人を下回り、1998年度の調査開始以来、最も少なかった。
昨年4月に高校無償化が始まり、私立高生は世帯所得に応じて年約12万〜24万円の就学支援金が国から支給されている。都道府県も低所得世帯に授業料との差額の負担を軽減する措置をとっており、全国私教連は「高校無償化で自治体の学費減免制度が拡充されたことが大きい」としている。
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このような記事が話題になっていた。
経済的理由での私立高校中退については全国私教連のwebサイトに過去の調査結果が公開されている
これを元に一校辺りの経済的理由での私立高校退学者のグラフを作成した。
(11年データは共同通信記事から)
調査時 | 一校辺りの退学者 |
---|---|
1999年3月末 | 1.38 |
2000年3月末 | 1.51 |
2001年3月末 | 1.27 |
2002年3月末 | 1.45 |
2003年3月末 | 1.56 |
2004年3月末 | 1.38 |
2005年3月末 | 1.59 |
2006年3月末 | 1.34 |
2007年3月末 | 0.97 |
2008年3月末 | 1.74 |
2009年3月末 | 1.63 |
2010年3月末 | 0.71 |
2011年3月末 | 0.44 |
これを見る限り、経済的理由での私立高校退学者率は顕著な改善をみせている。