情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

セミの鳴き声が関西と関東で違うのはあたりまえだよね。同じ種類のセミがいるわけじゃないし。

こんなのが話題になっていたけど、セミの鳴き声が関西と関東ではぜんぜん違うってのはあたりまえだよね。
例えば、環境庁-緑の国勢調査によると

北海道では、公園や庭でエゾゼミ、アブラゼミ、コエゾゼミ、エゾハルゼミが優勢する種類です。森林でも、この傾向は変わりませんが、アブラゼミが減少し、かわってエゾハルゼミが多く見られるようになります。本州〜九州と違い、公園や庭などの都市化された環境でも、セミの種類構成が単純化しないのが特色です。

 一方、本州〜九州では、公園や庭は特定の種類が優勢になる傾向が強く、東日本ではアブラゼミが約60%、西日本ではクマゼミとアブラゼミが合わせて約80%を占めています。森林になると、この割合は東日本で20〜40%、西日本で40〜60%と下がります。この下がった分を、東北地方などではヒグラシ、エゾゼミ、エゾハルゼミが、関東地方以西では、ヒグラシ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミが分け合う形となっています。このように、これらの地域では、公園や庭のセミ類の種類構成が明らかに単純化しています。また、ヒグラシやエゾゼミ、エゾハルゼミでは、公園などと森林での割合が大きく異なっており、都市化の影響を強く受けていることが推察されます。


環境によって違うセミの種類

こんな感じで、セミの分布には地方差があるし、同じ地方でも、その土地の環境によって、セミの種類は大きく異なっていたりする。
セミの種類が違えば、鳴く時期も、鳴き声から感じる印象もぜんぜん違う。
あとは

で書かれている

  • セミの鳴き始めの時期はその年の6〜7月の平均気温と強い相関があること
  • セミの鳴き始めの時期には地方差があること

あたりもポイント。
この辺、桜の開花時期や満開になる時期が地方によって違うのと似ている。
「この時期関西では桜が満開なのに、東京の桜は寂しい感じ。放射能の影響だ」
的なことを言っている人がいたら、「まだ咲いてないだけだろう?」と突っ込む人が多いんじゃないかな。
関東と関西のセミの鳴き声を比べて、放射能の影響を語りたいならば、同時期の鳴き声を比較するのはよろしくない。