目次
- セクシュアルな悩み
- コンドームという「教養」
- 「ゲイ・スタディーズ」という視点
- ニューカマーの「女の子」たち
- 「文化」としてのセクシュアル・ハラスメント
- DVと恋愛幻想
- レイプからの回復
- 男の子ゆえの「受難」
- スクール・セクハラ
- 「援助交際」とはなにか
予備知識無しで読めて、「性の問題で迂闊なことを書いて、はてブでフルボッコにされる」可能性が極小になる程度の知識が身につく本。
著者は定時制高校の養護教諭。
自らの経験をもとに書いている。
各「おはなし」の前に日本語が苦手な人でも読めるように設けられたLLのページがあり、そこではすべての漢字にルビが振ってある。
行間をたっぷりと取った横書き+口語体で非常に読みやすい。
本文下に脚注があり、もっと詳しいことを知りたい人が参照すべき情報も示されている。
かなり広い読者層にアプローチしていている本だなという印象をうける。
扱っている内容はかなり広い。
セクハラやDVといった比較的耳にしやすい話題だけではなく、同性愛、男性の性的被害といった問題も扱っている。