情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

君はもう無保険ではない

先週、公立高校に務めている友人と飲んでいて、嫌な話を聞いた。


彼の教え子の一人がいじめ(身体的暴力)を受けている。
学校は事なかれ主義なので、警察へ直接被害届けを出すように勧めたが、被害者の親は国民健康保険料を滞納しているため、被害者も無保険状態。
お金がなくて病院に行けず、診断書が用意出来ないため、被害届を出せなかった。
加害者がその事を知ってさらに暴力がエスカレートしそうだ、とのこと。
なんともやりきれない話だ。


いじめ自体もやりきれないが被害者も、その周りの大人も誰も「彼がもう無保険ではない」ことを知らなかったことも残念だ。



無保険の高校生も救済 1日から国保の短期証

 保護者が国民健康保険(国保)の保険料を滞納し、無保険状態になっている高校生世代約1万人を救済する改正国保法が1日、施行された。これまでは医療機関にかかった際、窓口で医療費をいったん全額支払わなければならなかったが、同日から6カ月間有効の短期保険証が交付され、3割負担で受診できるようになる。


 国保では、景気悪化や非正規雇用の増加などを背景に、親が保険料を払えず、子どもが受診を控えるケースが深刻化。昨年4月から中学生以下の約3万6千人には短期証が発行されるようになったが、高校生世代は対象外だった。


 政権交代後、政府が救済範囲を拡大する国保法改正案を国会に提出し、5月に成立していた。厚生労働省によると、対象世帯には市区町村が既に通知を送っており、短期証は郵送で届くか、窓口で受け取れる。


 短期証が交付されるのは子どもだけで、保険料を滞納している親には交付されない。

無保険の高校生も救済 1日から国保の短期証 - 47NEWS(よんななニュース)

今年の7月1日、改正国保法が施行され、親が国保の保険料を滞納している場合でも、高校生以下の子どもには保険証が交付されるようになった。
彼は自治体の窓口まで行けば健康保険が使える状態なのだ。
この情報を彼の周りの誰かが知っていれば、保険証が無くて被害届がうんぬんの前に問題が解決に向かった可能性が高かったのではないだろうか。