情報の海の漂流者

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「「鳩山政権」世界10大リスクの5位」についてのメモ

「鳩山政権」が世界5位にランクイン!:アルファルファモザイク
asahi.com(朝日新聞社):「鳩山政権」世界10大リスクの5位 米コンサル会社 - 政治
これは、朝日のタイトルが微妙。2chの反応はもっと微妙。


原文(英語)がウェブ上で公開されているので10大リスクとは何かを確認してみよう。


Eurasia Group's President Ian Bremmer and Head of Research David Gordon announce Top Risks and Red Herrings for 2010

  1. (米中関係)US-China relations
  2. (イラン)Iran
  3. (ヨーロッパの財政上の不一致)European fiscal divergence
  4. (米国の金融規制)US financial regulation
  5. (日本)Japan
  6. (温暖化)Climate change
  7. (ブラジル)Brazil
  8. (インドパキスタン関係)India-Pakistan (no, not Afghanistan)
  9. (東欧の選挙と失業問題)Eastern Europe, elections & unemployment
  10. トルコTurkey



原文を読んでもらえばわかるけど、これはアメリカのシンクタンクが発表したもので、リスクとは市場リスクを指すようだ。
また、原題でJapanとなっているものを、「鳩山政権」と訳してしまう朝日新聞は少々超訳かもしれない。
(内容は民主党政権が自民党政権と大差ないため、崩壊する可能性があるよねというもの)
朝日.comの記事だとその辺を勘違いする要素があるように思える。

日経新聞の場合

ごめん誤字 産経→日経


米シンクタンク、ユーラシア・グループは4日、2010年の十大リスクを発表、トップに米中関係、5番目に「日本」を挙げた。官僚や産業界の影響を制限しようとする民主党の方針が「より高い政策リスクを招いている」と指摘。「産業界に好意的とは言えない民主党の傾向は財政に対する信頼を損ない、経済的な苦境を深めかねない」と警告した。

 同グループは「民主党の真の実力者は小沢一郎氏」と直言。鳩山由紀夫首相は年内に交代の可能性が高いと分析した。民主党政権は「小泉政権後の脆弱(ぜいじゃく)な政権の延長になりそう」と予測した上で、「政策を立案する官僚の支援を欠き、経済状況もより深刻だ」と悲観的な見方を示した。

NIKKEI NET(日経ネット):国際ニュース−アメリカ、EU、アジアなど海外ニュースを速報


こちらの方が原題に近い。
また、読者が誤解する要素が少ないように思える。

メモ

相変わらずアメリカさんは、「アメリカ」と「世界」を同一視する傾向があるなという印象。
レポートの原文は中々面白かった。
日本がどうこうというよりも、世界中リスクだらけ、という分析だよね、これ。