情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

読書メモ:『女だけが楽しむ「ポルノ」の秘密 (進化論の現在)』

進化論の現在というシリーズの一冊。
本来アカデミックな読みをすべき本なのだろうが、サブカル的な興味からスラッシュ小説の章を目当てに購入した。
想定される読者層とは違った興味関心を持って、斜め45度から読んだことになるだろう。
( アカデミックな興味を持っている方向けとしては こちらの書評なんかが優れていると思う。)

fut573読み始めた。"女性にとって、男性の「ポルノ」に当たるものは何か。 という本らしい。 /『女だけが楽しむ「ポルノ」の秘密 (進化論の現在)』 by キャスリン・サーモン http://t.co/qienSCC (amazon)link
fut573この本の中にはスラッシュ小説の章がある。スラッシュ小説というのは日本のBLみたいなものだろうか。 あちらではカップリングを 「X」ではなくスラッシュで表記するためスラッシュ小説と呼称する感じらしいlink
rionaokiストーリーというかファンタジー?ハーレクインみたいな。RT @fut573: "女性にとって、男性の「ポルノ」に当たるものは何か。 という本らしい。 /『女だけが楽しむ「ポルノ」の秘密 (進化論の現在)』 by キャスリン・サーモン http://t.co/qienSCClink
fut573"スラッシュ小説は1970年代中頃、スター・トレックのファンたちがつくったあるコミュニティの中のメンバー間に広まった一群の物語にルーツがあり、それが成長してきたものである。"link
fut573"女性ファンがスター・トレックのフィクションを舞台とした カークとスポックの絆が何にもまして深い物語を書き始めたのだ。"link
fut573"物語のなかでカークとスポックはやがて恋仲となり、行く手を阻む生涯を討ち破っていく"link
fut573中略。 "スラッシュ小説は決してアメリカ独自の現象ではないし、一人の人物によって生み出されたものでもない。アメリカ、カナダ、ドイツ、オーストラリア、イギリスといろいろな場所でほとんど時を同じくして自然発生的に生まれたようである。"link
fut573と、そんな感じなんだけど、日本のヤオイとかBLの歴史と比較してどんな感じだろうかlink
fut573.@rionaoki そういうのもあれば、ファンによるヤオイやBL的な同人誌ちっくな小説とかも取り上げてるねlink
morewhite@fut573 スラッシュフィクション、と言うやつですね。基本的には二次創作のBLで、百合には別の似た名前があったように記憶してますlink
fut573@morewhite そうそう。link
fut573この本2004年に出されたものなんだけど、すでに絶版みたいだねlink
morewhite@fut573 前にジャンプ系ジャンルで活動してた時、海外のスラッシュフィクションサイトいくつか見たことあるけど、オリジナル(の二次創作)半分、日本のファンフィクションを翻訳した途中の文章あやしげな転載モノが半分、て感じだったな。link
fut573@morewhite アニメの場合ファンダムが日本のものを中心に盛り上がってたりしますからね。SF映画のジャンルだとまた違ってそうlink
morewhite@fut573 SF映画ジャンルは踏み込んだことないから分かんないけど、アニメ漫画系のスラッシュフィクションて、攻めと受けがすごく表記曖昧だったりする。A×Bは日本だとA攻めB受けなんだけど、A/Bで内容は攻め受け逆の場合が結構あった。拘らないのかなあ?謎。link
fut573. @morewhite ”家父長制社会の男と女にはありえない(と彼女たちは信じている)対等な愛情関係を創りだして、ロマンス小説のしきたりを再生しようとしているのだと論じた” みたいな記述があるね。link
fut573. @morewhite 後こんな記述もある "スラッシュ小説のペアは普通ヘテロセクシャルに描かれている 中略 ヘテロセクシャルであることでスラッシュ小説の主人公は、ある意味では女にとって『手の届かない存在ではない』"からであるlink
morewhite@fut573 ほほう‥‥「対等な愛情関係」とな。興味深い。link
fut573.@morewhite 日本のBLの場合、ホモセクシャルとして描くケースが多いという印象を僕は持っているので、ちょっと毛色が違うのかなとか思ったlink

こんな感じでついったーでつぶやきながら読んだ。


著者はこれらのスラッシュ小説を世界各地で自然発生した的な見解で
それに対して訳者は1970年代のスター・トレックコミュニティについての噂が世界中に広まったという単一起源説的な見解をを後書きで書いている。


僕的には単一起源説はしっくりこない。
僕の知る限り日本におけるヤオイやBL系の二次創作ではカップリングというのが非常に重視されている。
同じ組み合わせのキャラクターが登場していても攻めと受けが反対になると、逆カップリングとされ、全く別ジャンルと扱われる位、重要視されている。
登場人物は普通ヘテロセクシャルであるとか、対等な関係とかそういうものが、海外のスラッシュ小説となると、日本のヤオイ小説は全く別のジャンルのように僕には思えるのだ。
この辺について1970年代のヤオイ文化に造詣が深い人がどう考えているのか聞いてみたいところだ。