情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

ボランティアに押しかける前に確認すべきこと

(注 言葉が強すぎるという指摘が何件かあったので差し替えました)


ニーズは歩いて探しに行かなければいけない。浸水した家の2階の電気もない場所に数家族が身を寄せ合っていて、水も食料もないと悲鳴を上げているのに、ニーズがないなんてことはあり得ない。泥にまみれた家が何万棟とあるなか、泥が固まる前に誰がかき出すのか。


 今ボランティアに行くと迷惑をかけるという世論が、どういうわけか出来上がってしまった。それを変えるのはとても大変だ。


 ボランティアは押しかけていい。迷惑をかけてもいい。迷惑かけた分の何倍もいいことをしてくればいい。来てくれただけで、本当に喜ばれるのだから。


「ボランティアは押し掛けていい」 (ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース


インターネットが使えば、どこの誰が何を必要としているのか調べることが出来ます。
押しかける前に調べたほうがよろしいでしょう。

例えばSNS

mixiにはボランティア募集コミュニティがあります。
また各地域のコミュニティでは、その場所の現状について詳細な情報が書いてある場合があります。
コミュニティ自体には書いていなくても、参加者の日記を確認していくと、現地情報がある程度把握できるケースも多々有ります。

ボランティアマッチングサイト

どこの誰が何を募集しているから、どういう人が来て下さいみたいなマッチングサイトがいくつかあります。


また、こちらから被災地に出向くのではなく、被災地の方を自宅にホームステイするのもありでしょう。

現地の方やボランティア団体がtwitterやってませんか?


ボランティアでメタ検索をかけたら有用な情報が混ざっているのでは?


調べていけば、いくらでも情報は転がっているんです。
行き当たりばったりでなにかやってみようではなく、とりあえず調べてみることが大切です。

ボランティアは迷惑であったのか

東日本大震災支援全国ネットワークのWEBサイトには以下の文章があります。


2011年3月11日、有史以来の大災害となった東日本大震災が発生しました。ここまで大規模なそして甚大な被害をもたらすとは、誰が予想したでしょうか。被害の全様はいまだ先遣隊として現地入りしている災害支援の専門家でもいまだつかめていません。


今回の地震は被災地が広範囲かつ壊滅的な状態にあります。被災地を見てきた人たちは口をそろえて復興作業は数年にわたると言っています。


毎日のようにマスコミを通じで被災者の方々の悲痛な声が伝えられ「早く何かしたい!」という思いに駆り立てられていることと思います。私たちも同じです。


しかし、十分な知識や情報を持たずに現地に向かうといった行動は救援を待つ被災者の方々の支援や復旧・復興を遅らせてしまいかねません。支援の手を求めている被災者は今まで私たちが経験したことがないほど大多数になります。その方々一人ひとりに「どうしたら安全に有効な支援の手を差し伸べることができるか」を今こそ冷静に考え、行動しなければならないと考えています。そこで私たちは「東日本大震災支援全国ネットワーク」を立ち上げました。


現在、自衛隊をはじめ、災害支援の専門家、NGO・NPOスタッフ、政府関係者が現地に入り、ボランティアの人々の受け入れ体制を早急に整えていますので、その間に周到な準備を整えておいてください


現状は、自ら現地までの足を確保し、宿泊、食事、燃料等を自分で用意できる(自己完結できる)人のみ安全に活動することができます。自己完結できる災害支援ノウハウをお持ちの方は被災地に赴き、被災地の役にたってあげてください。
災害支援ボランティアに加わりたいという方は、ボランティアの受け入れ体制が整うまで、最新情報を調べ活動に必要なものをそろえてください
。万一被災地でケガをした時の為にボランティア保険(災害特約条項付を推奨)には必ず加入しておいてください。

こういった情報は随時変化しますので、本ネットワークのウェブサイトなどの情報を十分に参考にしてください。

2011年3月21日

東日本大震災支援全国ネットワーク


被災地に向かうボランティアの皆さまへ | 東日本大震災支援全国ネットワーク


そういうわけで「震災直後、素人のボランティアは迷惑でした」そして「ある時期以降には必要になります」
そのある時期がいつであるのかは、慎重に見極める必要があると思います。

そもそも押しかけるだけがボランティアなの?

被災地に行かなくても、被災者のために役に立つことって色々有りませんか?

情報検索代行はボランティアじゃない?

例えば僕は地震発生直後からしばらく、情報検索代行をしていました。
知人や家族の安否情報を求める人のために、SNSの地域コミュニティが機能しているか確認をして、動いているなら紹介。そうでないならば、現地の方のtwitterやブログ等を探して紹介。
パソコンが使えなくなった方に「知りたいことはなにか」を聞き、ネットで調べて携帯のメールアドレスに結果を伝える。
パソコンがなくて停電情報が分からない方の変わりに自治体や東京電力のサイトをチェックして計画停電の有無を伝える。
そういったことをやってみたした。
これ、ボランティアじゃないですかね?

あなたの地域はボランティアを募集していませんか?

救援物資の仕分け、パッキング等のボランティアを募集しているケースがあります。
被災地への旅費は義援金に当てて、自宅のそばでボランティアをするという選択肢もあります。

そういう事を考えた上で

色々調べてあなたというリソースを有効に活用する方法を検討するべきだと思います。

「良く分からないけどとりあえず行ってみよう」ではなく
「よく分からないから調べてから行こう」
まず最初にやることは検索エンジンにアクセス。
それがインターネットを使える「普通の人」の取るべき行動ではないでしょうか?
今から行くような人は、「押しかける」のではなくちゃんと調べて確認をとってから動いても遅くないはずです。