情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

「ごまめの歯ぎしり」について

昨日の谷垣総裁の「つぶやきません、勝つまでは」についてメモに少し補足。


谷垣総裁の「ごまめの歯ぎしり」が慣用句なのか、それとも河野太郎さんについての発言なのかというのはメディア的には結構大きな問題。

河野太郎さんは、総裁選における谷垣禎一元さんの対抗馬


自民党総裁選は17日、谷垣禎一元財務相(64)に続き、河野太郎衆院議員(46)が立候補を正式に表明。西村康稔衆院議員(46)も立候補に必要な20人の推薦人を確保し、3氏の戦いになることがほぼ確定した。派閥会長らが谷垣氏支持に回る一方、若手は一本化できなかった。世代間対立の構図を回避するため、一時は中堅が「第3の候補」擁立を模索するなど、水面下での駆け引きが激化した。

自民総裁選は谷垣、河野、西村3氏の争い - 政治ニュース : nikkansports.com


という記事を読めば分かるように、河野さんは谷垣さんの党内における対立候補。
asahi.com(朝日新聞社):「私はつぶやかない」 自民・谷垣氏、反ツイッター宣言 のように、「ごまめの歯ぎしり」発言を河野さんへの牽制と解釈した場合、読者は自民党内の対立構造を感じることになる。
自民党テキストのように、これはただの慣用句であった場合、対立構造は自民 vs 民主となる。
意味合いは大きく異なる。
民党サイト内のテキストでは内部対立と受け取られることを避けるためにわざわざ、"(ことわざで言うところの)ごまめの歯ぎしり"と但し書きを付けているわけで、これを河野氏への牽制とするのは早計のように思える。


メディアが当事者やその所属政党とは異なった見識を流し、対立を生むような風潮は大変危険だ。
少なくても僕は、この手の報道を好きにはなれない。