情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

娘や息子を街の学校に進学させる為の工夫が米作兼業農家を生んだ点

一体、この国は農業をどうしたいんでしょうねやそれに続く議論について。
100字で収まらないのでエントリーを書く。
実質ブコメ。

国の農業政策が技術の進歩や世の中の流れに追いついていない点は完全に同意。
色々考えさせられる点が多く、勉強になったけど一つだけ言いたい。

以下のグラフは「朝日学習年鑑2003-統計」*1という資料集の82ページに乗っている米についての統計資料に2005年のデータを反映させたもの

  • 1970年35時間だった稲刈り・脱穀時間が2000年には5時間に減少
  • 13時間だった草取りが2時間に減少
  • 23時間だった田植えが5時間に減少

農業技術者の努力と資本注入の成果で米の労働時間が減り、その結果、農繁期でも兼業で耐えられるような業農家が成立するようになった点は指摘すべきだと思う。

後、農業は季節毎に労働時間に差が激しく、昔から農閑期には手工業や出稼ぎ等をしていた点も。
昔から小規模な農家は専業では経営が成り立っていなかったわけで……

*1:元データは農林水産省 「米生産費」http://www.maff.go.jp/で検索すると最新のものがある